思ったり考えた事

『レオナルド』っていう名前が似合うなぁと思いました。
花婿の母が、花嫁が以前に付き合っていたのは『レオナルド』だと説明する時、なんか名前を聞いただけでドキドキしました。
ドキドキしていたのもつかの間。妻に対するレオナルドの態度に違う意味でドキドキし始めました。わ〜こういう役柄なんだーとびっくりしました。
イライラしているのが分かる態度や言葉使い…なんか、上手い…似合う…苦しい…素敵…と、頭の中がグルグルでした。舞台に集中し過ぎると苦しくなるので、自分の中で防御作用が勝手に働いて、お顔だけ見たり、お洋服みたり、ふわふわの髪の毛見たり…。


人間の本能。人間の理性。
本能のおもむくままに…って、出来そうで出来ないなぁ。それ以前に自分の中の「本能」ってなんだろうと、思ってしまう。知らず知らずのうちに理性が働いていて、自分のことさえ良く分からない。
それが「苛立ち」だったりするのかな。


言葉に出してみて気づくって事もある。
婚礼の朝。レオナルドは花嫁に思っていた本当のことを伝える。
その時にレオナルドは、自分の中にある本当の気持ちに気づいて、それを認めたのかな?いや、気持ちには気づいていたけど、認めることが出来なかったのかな。
認めることって難しい。特に自分自身のことになると。



女のヒトは男のヒトと比べた時、理性の方が強く働くんじゃないかって思う。すごく現実的な考え方をするだと思うし。だから私だったら花嫁と同じ選択は絶対出来ない…けれど、理解はできる。
だから、理性に勝った本能ってどのくらいの大きな物だったんだろう???
きっと想像できないくらいの気持ちだったんだろうと思うから、二人を見ているとすごく苦しくなりました。